2012.01.30 Monday
ローカル線
週明け寒さは一段と厳しい。この寒さ節分まで続くというが、2月は鬼も鼻が寒かろうに。
今日は朝から所用で、ふだんほとんど利用しないローカル線に乗りました。
高校3年間は通学で利用していましたが、車両も「省エネ」が使われ出した頃に変わったようで、昔テレビ撮影などで実物より見栄えのよかった赤とクリーム色の車両がなつかしく思えました。コドモみたいに運転席のすぐ後ろから前方の線路を眺めては、中学時代の「Mくんのふらり旅」の気持ちを想像したり、たまには電車もいいかなあなんてね。
当時ムウの隣の席にいたMくんは、給食準備中にいなくなり大騒ぎになりました。先生方が大変だったのは今も昔も察しがつくのですが、強烈な思い出として残っているのは、Mくんをふらり連れ出してしまった理由にあるのです。
「線路を追っていけば、日本の果てまで行けるかなあと思って。」
無事保護された時のMくんのセリフです。
Mくんに影響されたわけではないのですが、一度も乗り降りしたことがない駅を利用してみるか!と、ムウが帰りに乗り込んだ車両。おやおや昼から酔ってる?と勘違いしそうな70代の爺さまが、手に持ったペットボトルのキャップをさかんに窓枠にぶつけてるんですね。この光景、ビンの栓を栓抜きなしでこじ開けるならば通用しなくもないんですが・・・
ムウが車内で切符を買っている間に、向かい席にいた20代前後の青年がキャップを開けてくれたようで、ほっとしたのでしょうか、とたんにフレンドリーな会話が展開し始めます。
「今日は、何?休み?」
「教習所の帰りです。」
「車の教習所、もう行ってんの!へぇー、オレはさ、30で免許とったの。」
「そうですかぁ。」
「今は、ほら、このとおり返しちまったからさ。」
そして、下車するときに、
「教習所でも、お茶、飲みたくなるだろ?」
と、小銭を渡されました。
「はい、カット!」と、言いたいところでしたよ